【作業例】スプロケの交換、ギア比を変える際の注意点をご紹介! スプロケ交換検討者は必見

【作業例】スプロケの交換、ギア比を変える際の注意点をご紹介! スプロケ交換検討者は必見

こんにちは、TREK Bicycle 新潟の小野です。

今回、お客様からスプロケ交換の依頼がございましたのでご紹介します。スプロケを交換する際、いくつか確認をしなければならない点がございますので、併せてどうぞ!

《予備知識》スプロケを交換する際の注意点!

リアディレイラーには、GS(ロングケージ)とSS(ショートケージ)の2種類あります。スプロケの歯数によっては、今お持ちのディレイラーが適応しない可能性があります。

SSとGSでは、ガイドプーリーからテンションプーリーまでの長さに違いがあります。

GSだと変速した際の動作幅が大きくなるので、例えば最小11T/最大34Tなど、最小と最大の歯数差が大きい場合に対応します。逆にSSだと動作幅が小さいので、最小12T/最大25Tなど、歯数差が小さい場合に使用します。TREKのバイクですとÉMONDAにはSS、DOMANEやCHECKPOINTにGSが付いていることが主です。

※ロードバイクより最大歯数が大きいMTBにはさらに長いものが付いています。

GSで歯数差の小さいコンパクトなスプロケを使用する変速が上手く動作しなくなる可能性が出てきます。

判断基準

自身のディレイラーと交換予定のスプロケが、実際に付くかどうかを判断する際には4点の項目を確認する必要があります。

スプロケの最大歯数と最小歯数・フロントの歯数や段数・トータルキャパシティです。

今回のお客様のご要望は、11-28Tのスプロケから11-34Tへ変更でした。SHIMANOの公式サイトで上記の項目をチェックしていきます。

 

【フロント歯数】

最大フロントの歯数差が16T(※フロント2枚の場合)であればクリアです。フロントギアは、50-34Tを装着されていたので、丁度歯数差が16Tですのでクリア!

 

【スプロケの最大・最小】

まずは、一番軽いギア(最大ギア)から確認します。フロントの2段の場合、28Tから34Tの中であればOK。

次に一番重いギア(最小ギア)は、11Tか12TならOK。両方ともクリアしてますね!

 

【最後にトータルキャパシティ】

4700-GSのトータルキャパシティは41T。フロントギアの最大・最小の歯数差と、リアギアの最大・最小の歯数差の合計が41T以下ならクリア。

フロントは16Tでしたね!リアは11-34Tですので、歯数差は23Tです。合計が39Tですので、トータルキャパシティもクリアです!

 

今のパーツ構成で希望のスプロケが装着できることが確認できたので、早速取付を行っていきます!

スプロケを外します!新パーツの取付はいつでもワクワクしますね!

楽に登れるようになりたいと思った時、歯数を見直すと一番効果的です!完成車についている歯数は様々ですので、自身のバイクの歯数をチェックしてみてください!

まだギア比を軽くできる余地があるかもしれません。その際、上記で紹介したチェック項目を確認すると安心してスプロケを交換できます。

お気軽にご相談下さい!

この記事を書いた人: Trek

トレックはアメリカ・ウィスコンシン州に拠点を置くアメリカシェアNo.1のスポーツバイクブランド