2011年4月27日、史上最悪の竜巻がアラバマ州に甚大な被害をもたらした。この竜巻で街は壊滅状態となり、64名の命が失われ、数千人が生活に支障をきたした。

アラバマの一部が苦しめば、それはアラバマ全体が苦しむのと同じこと。それがアラバマという州である。アラバマ州の街ベッセマー出身のボー・ジャクソンは、仲間たちが助けを求めているときに、何もせずにはいられなかった。

「何かしなきゃいけなかった。アラバマをまた一つにするような何かを。とにかく手助けがしたかった」と、彼は言う。「アラバマ州のあちこちを走ることで寄付金を募ろうとも思ったけど、何から始めたらいいのかわからなかった。そこでトレックに相談してみると、一緒に何かやろうと決まった。Bo Bikes Bamaは竜巻の発生から1年経った2012年に初開催。以来、順調に育っているよ」。

ボー・ジャクソンはその体が作る影と同じぐらい大きな、周囲への影響力を持っている。野球とフットボールの元プロ選手。その高い運動能力から、オーバーン大学で一際目立つ存在だった。今でさえ、彼はドアをいっぱいにするほどの巨体だ。そしてその大きな体と同じぐらい、心も大きい。

最悪の嵐から8年たち、Bo Bikes Bamaはアメリカ南部最大のワンデーチャリティーライドの1つとなった。これまで、政府の緊急救援基金に150万ドルを寄付してきた。その金額で585戸の家屋が修復され、68箇所の避難所がコミュニティーに建てられ、10台の警報サイレンが州内の各地に設置された。

人々に立ち直るきっかけを提供できたことを誇りに思う。まだまだ、この活動は始まったばかりだ。次の4月に、オーバーンのBo Bikes Bama 2020でお会いしよう。