サイクリング中の手の痺れは通常、手首や肘の神経が圧迫されることで生じる。これは乗車姿勢が原因であることが多い。
今回の記事では、ロングライドなど長時間のライドで手が痺れないようにするための、乗車姿勢に関する5つのコツをご紹介。
1. 手の位置を変えよう
ドロップハンドル搭載したロードバイクはフラットハンドルのクロスバイクなどと違い3箇所に手を置ける。これはロングライドでは大きなアドバンテージとなり、手の位置を変えることで痺れの軽減や予防に効果がある。
ブラケット
ブレーキのブラケットに手を置く場合。この位置では、前傾姿勢を取ることなく、ブレーキレバーやシフターに指を届かせられる。通常のライドでは、この位置に手を置くことがほとんどだ。
ドロップ
ハンドルバー最下部にあるドロップ(曲線部分)に手を置く場合。この位置は通常、バイクをより確実に操作するために、下り坂で握ることが多い。前傾姿勢が強くなり、背中や首に負荷がかかるため、この位置に手を置くのは短時間に留めよう。
フラット
ブラケット部とステムとの間に手を置く場合。この位置は低速での走行時に、背中の圧迫を軽減させるために握ることが多い。この位置からはブレーキレバーに指が届かないため、登り坂などで使用しよう。
2. サドルの前方ではなく後方に座ろう
サドルの前方に座ると重心が前に寄ることでペダルに力は入るが、肩や腕に体重が乗るため負担が大きい。
後方に座ることで、体重が腕にかかりにくくなり、大臀筋や体幹を使ってペダルを漕げるようになる。特に定期的に体幹トレーニングを行なっていない場合、最初は難しく感じるかもしれないが、続けて行くうちにより楽になる。
3. 肘を曲げて乗ろう
肘を突っ張る代わりに、軽く曲げて乗ってみよう。こうすることで、腕や手への負担が減り、手が痺れにくくなる。肘を曲げることで空力にも良いポジションとなるため、速さにもつながる。
4. クッションを活用しよう
パッドが入ったグローブや、厚手のバーテープを使用すると路面からの振動を吸収し、手の敏感な神経終末が守られることで快適に走れるようになる。
5. ストレッチをしよう!
ストレッチは可動域を広げるのに有効だ。
走行中の特定部位に負荷がかかり過ぎるのを抑え、これが結果的に痺れの軽減に繋がる。