スタッフが使ってみました。グラベルタイヤ 【BONTRAGER GR 1 TEAM ISSUE】 グラベルタイヤの使い心地を解説

スタッフが使ってみました。グラベルタイヤ 【BONTRAGER GR 1 TEAM ISSUE】 グラベルタイヤの使い心地を解説

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【2019年12月時点の価格となります】

BONTRAGERのグラベルタイヤ【GR 1 TEAM ISSUE】でALL ROAD RIDE

グラベルがスポーツサイクルシーンの1ジャンルとして確固たる地位を占めるアメリカでは、長距離のグラベルロードで行われるグラベルレースが盛んです。
本場のグラベルレースでは700x40c前後で細かいブロックパターン付きのタイヤが人気で、様々なタイヤメーカーから700x40cのグラベルタイヤが登場しています。
そんなグラベルレーシング向けのタイヤがBONTRAGERから登場しました。それが【BONTRAGER GR】シリーズで、硬めの路面&ハイスピード向けの【GR 1】と、ややルーズな路面向けの【GR 2】の2モデルが用意されています。

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グラベルライド好きで、以前から他社製のグラベルタイヤをいろいろと試してたスタッフの古里にとっては本当に待望タイヤです。まずは硬めの路面&ハイスピード向けの【GR 1 TEAM ISSUE】を使ってみることにしました。

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装着したのは、シクロクロスバイクの「CROCKETT 5」です。グラベルロード「CHECKPOINT SL」「CHECKPOINT ALR」が登場する前に、グラベルライド向けに選んだバイクです。メーカー公称の対応タイヤサイズは700x38c。
700x40cだとメーカー推奨のタイヤサイズをわずかにオーバーしていますね。リア側はホイールを後方に引っ張れる「Stranglehold dropout」仕様のフレームなので、さほど問題なくサイズオーバーのタイヤにも対応できます。
問題はフロントフォークとタイヤのクリアランス。「CROCKETT」と「CHECKPOINT」は兄弟バイクと言っても良いくらい似ているのですが、フロントフォークの設計がかなり違います。(詳しくは⇒コチラ

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【GR 1 TEAM ISSUE】を標準のホイールに装着したところ、実測で横幅は39mmでした。なので700x38c(38c=38mmと解釈してもらってOKです)対応の「CROCKETT」のフロントフォークでのクリアランスは上のような感じです。(推奨外使用となってしまうのでご注意ください。ギリギリ使える場合もあれば、逆の場合もあるため、随時、現物合わせとなってしまいます。また、タイヤ装着時の実測幅はホイールのリム形状に左右されます。使用ホイール次第でクリアランスが確保できない可能性もあります。)
タイヤの対応空気圧は最大3.4BAR(50psi)。ちなみに下限は設定されていません。オフロードでグリップとクッション性を確保したければ好きなだけ空気圧を下げろってことでしょう・・・パンクやタイヤ外れは自己責任で。そもそも凸凹道のオフロードライドなので・・・やっぱり、このタイヤはオフロード向けなのだと思います。低い空気圧で使えるようにビードがけっこう硬めでタイヤの装着はちょっとだけ苦労するかもしれません。

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早速、走りに出かけます。この日のライドプランは地元の淡路島・淡路市で舗装路+グラベル(林道)のオールロードライド。河川敷グラベルは平地にもありますが、林道は山奥です。まずはヒルクライム。ちなみに空気圧は3.0BARです。フワフワした乗り心地が好きなのですが、最大値の3.4BARだと少し固く感じたので、少し空気圧を落としています。「CHECKPOINT SL」ユーザーの斉木は3.4BARでも乗り心地が良いと言ってます。バイク自体の振動吸収性の影響もありますし、一番大きいのは個人の好みだと思います。

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写真だと分かりにくいのですが、結構な斜度です。淡路島の山は標高は高くないけどやたらと急勾配な坂が多いです。上りは苦手な自覚はあるので無の心境でペダルを回し続けるのみ。
無の心境で淡々と上っていると、いきなり「もうちょっとやで、池まで着いたら後は下りや!」と。近くの畑にいたおじさんに励ましてもらいました。

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「もうちょっとか!」と思って少し気が晴れたのですが、現れたのは斜度10%以上ありそうな狭い狭い上り坂。落ち葉が溜まっている上に前日の雨で完全にウェット路面です。
・・・とは言え、さすがにオフロード向けのグラベルタイヤ。濡れた急傾斜の坂に落ち葉・・・スリップしそうな状況でも滑ることなく普通に上ってくれます。

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ピークまでたどり着いたのですが、おじさんの言ってた池って??池は見当たらないけど、せまい十字路に目的地への道案内をようやく発見しました。
「車は通行止め」と書かれた道は、徐々に舗装が悪くなっていき、ついには完全にオフロードに。そう、待ちわびたオフロード!!【GR 1 TEAM ISSUE】の本領発揮です。

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序盤はややルーズな路面だったのですが、すぐに固く締まった土の道に。跳ねたり滑ったりもしないので空気圧を下げず3.0BARのまま走っています。
柔らかい土の道は、もっと太いマウンテンバイクのタイヤの方が走りやすいですが、固く締まった土の道はグラベルタイヤが最高に気持ち良く走れます。
実際はどうだか分かりませんが、舗装路より軽快でスピードがのるような感覚があります。

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林道が通っているのが周辺では最も標高の高いエリアなので見晴らしが素晴らしい。林道は気持ち良いし、景色も良いし、ここまできつかったけど上ってきて良かった!!

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林道を抜けてしばらく走ると、目的地の「常隆寺」につきました。桓武天皇ゆかりの古刹・・・鳴くようぐいす平安京・・・の桓武天皇ですから1200年以上の歴史のあるお寺です。
この辺りの展望も本当に素晴らしい!紅葉の山々の向こうに海が見えていました。

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もう少し周辺を散策したかったのですが、そろそろお昼ごはんの時間なので帰ることに。来た道を戻ります。林道は当然楽しく走り、濡れた舗装路+落ち葉+急傾斜の坂も、全く不安感を感じることなく下りました。
オフロード向けタイヤとは言え、一つ一つのブロックは非常に低く、タイヤのシェイプも円状なので舗装路の下りでもタイヤのヨレは感じず自然なフィーリングで走ることができました。

【BONTRAGER GR 1 TEAM ISSUE】は、舗装路+グラベルのオールロードライドには最高のチョイスだと思います。

BONTRAGER GR 1 TEAM ISSUE
★サイズ:700x40c
★重量:430g
★チューブレスレディ
価格 ¥6,389-(消費税別)
★700cタイヤとしては太めなので装着できるバイクが限られるのでご注意ください。(たとえば、「Checkpoint」シリーズでも「Checkpoint AL」クラスは対応タイヤ幅が700x35cとなります。)
★29インチタイヤのMTBに装着することは可能です。軽快なタイヤでグラベルライドや街乗りが走りやすくなりますよ!

番外編。グラベルタイヤ【GR 1 TEAM ISSUE】で舗装路ヒルクライム

さて、たまたま翌日も休みだったので、どこかに走りに行こうかと・・・。地図をにらめっこしながら、ススキで有名な兵庫県・神河町の砥峰高原(とのみねこうげん)まで行くことにしました。
全く行った事が無いので、ネットで情報収集。なかなかのヒルクライムらしいです。地元に帰っていたので自転車は一台。グラベルタイヤを履かせたCROCKETTだけ。
太めのグラベルタイヤはタイヤの直径も大きくなってしまうので、ロードと比べるとギアが重くなってしまうからヒルクライムはなかなか苦しいです。
前日の淡路のヒルクライムもきつかった・・・けど、どうせヒルクライム苦手やし、速かろうが遅かろうが、軽かろうが重かろうが、どのみちしんどいやろ・・・ということで、上ることに決定。

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自動車でJR播但線の生野駅まで移動。非常にイイ感じの駅です。ホームを繋ぐ階段通路がイイ味です。
自転車下ろす前に駐車場を探していたのですが、駅前にありました。

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1日1回300円。管理人もいなければ、ゲートもありません。非常にルーズな感じが素晴らしい。もちろん、きちんと料金は支払いました!
出発前に買い物は駅前のコンビニエンスストアで済まして、川沿いの緩やかなアップダウンの道で長谷(はせ)に向かいます。

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長谷から本格的にヒルクライムスタート。この先11kmひたすら上ります。近くにJR播但線・長谷駅があるので、そこからスタートでも良いかもしれません。

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もとから上りは苦手意識があるので、遅いとかそんなこと気にもしません。無の心境で、ただただ進むだけです。

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最後の3kmは、ほぼ10%以上の勾配らしいです。

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ときおり看板が10%勾配だということをワザワザ教えてくれます。
「ススキも生えてるし、ここが砥峰高原でもエエやろ」
・・・無の心境のハズが、心が乱れてきました・・・

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11kmのヒルクライムを1時間かけて、ようやく到着。

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砥峰高原は映画「ノルウェイの森」や、大河ドラマ「平清盛」「軍師 官兵衛」のロケ地として関西では有名ですね。

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見渡す限り、ススキ、ススキ、ススキ・・・すごいなぁ・・・きれいなぁ・・・坂の途中のススキで妥協せんで良かった。

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唯一、食事のとれるお蕎麦屋さんも11月30日で年内の営業は終了らしいです。冬の間に行かれる方は要注意です。

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それにしても・・・グラベルタイヤで良く頑張ったよ・・・。
さて、帰りですが11kmの下り坂。序盤3kmはなかなか急勾配の下り坂です。でもディスクブレーキって、本当に下りが楽なのでほとんど不安を感じません。下ハン(ハンドルのドロップ部分)なんか持たなくてもブレーキが利いてくれます。
太くて凸凹ブロックのタイヤですが、極小ブロックはラウンド状に配置されているので舗装路の下り坂でも腰砕けのようなグニャ~っとした嫌な感じがしないので安心して下れます。
似たようなタイヤだとシクロクロス用のタイヤがありますが、シクロクロス用はもう少し細いタイヤにやや高めのブロックが配置されているので舗装路の下りはヨレてしまうので走りにくいですよ。

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砥峰高原を下りて、長谷から生野駅に戻る緩やかなアップダウン。ロードバイクなら平地のようにスイスイ走れそうなわずかに上っている道。ロードバイクのように走りたいけど疲れた体で思うようにスピードが乗せられずかなりジレンマ。
ヒルクライムよりもこちらの方がきつかった。秋の紅葉はキレイし、速く走りたい気持ちをグッと堪えて淡々とペダルをこいで帰りました。

グラベルタイヤの舗装路ライドは、乗り心地も良いし、パンクしにくかったり滑りにくかったり、様々なメリットはあります。
ロードバイクのように走れないもどかしさはありますが、そこを割り切れればアリだと思いますよ!

この記事を書いた人: Earthling Interactive

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