活動の効果とは、最も印象的な見出しの効果ではなく、小さな行動の積み上げこそが評価されるもの。トレックの梱包チームは昨年、プラスチック廃棄物の少ないクリーンな世界の実現を目指してバイクやボントレガー製品の梱包方法を見直し、小さな変化を積み重ねて大きな成果としました。
2024年までに梱包でのプラスチック廃止を達成するのがトレックの目標。チームはバイクやアフターマーケット製品のパッケージから石油由来のプラスチック部品を取り除くのに取り組んでいます。
すべてのプラスチック廃棄物をなくすのは、一度行えば目標達成というものではありません。自転車業界では、梱包はとても大事です。工場からお客様の手元に届くまで、製品の安全性と保護性を保つためです。バイクや製品の梱包方法を変えるたび、その効果や環境への影響を検証しています。これらの変更が私たちの梱包方法を改善し、そしてこれら進歩を共有できることをとても嬉しく思います。
プラスチック廃棄物を削減するため、私たちは製品ごとに特化した手法を採用しました。モデルの仕様、製品の素材構成、製品が倉庫を離れた後にどの程度の組み立てが必要かによって、梱包から除けるプラスチックの量は変わります。
このため、1箱あたりのプラスチック部品が7個減らせたバイクもあれば、42個を減らしたバイクもあります。一方でアクセサリーなどの関連製品は小さく、一般に包装も少ないものですが、ビニール袋や結束バンドなどがあちこちに散らばってしまいます。
では最大のプラスチックや発泡スチロールのパーツとは? それらはどんな目的で使われている? 段ボールや紙への置き換えは可能? こういった問いに答える形で手順をなぞり、ほとんどのバイクの箱から以下を取り除けました。
- ダウンチューブ保護フォームとプラスチック ラップ
- トップチューブ保護フォームとプラスチック ラップ
- シートチューブ保護フォームとプラスチック ラップ
- ヘッドチューブ保護フォームとプラスチック ラップ
- クランクアーム保護フォーム ラップ
- チェーンステイのバブル ラップ
プラスチック梱包材の中には、リサイクル可能なものとの交換が難しいものがあります。一部には、リサイクルやアップサイクルのしやすいプラスチックを選択しました。例えば、小さな部品を包むプラスチック ラップを、より耐久性のあるジップロック式の袋に変えたり、タイラップをナイロン製の紐に変えたりしています。これらの変更は小さなものかもしれませんが、その積み重ねにより、トレックのプラスチックが残す足跡、すなわちフットプリントには驚くべき変化がもたらされました。
バイク梱包で合計422,000ポンド(約191トン)を削減
どんな大きな目標でもそうですが、これら変化は一度に起こるものではありません。改良されたバイクボックスの各モデルでは、プラスチックの使用量が部分的に削減されています。以下では、各バイクカテゴリーの内訳と、それに伴う変更点をご紹介します。
バイク梱包から取り除けた廃棄物
エントリーレベルのバイク:約111トン
Kickster: 約0.5トン
Precaliber 12/16: 約9トン
Precaliber 20/24: 約18トン
Rail 、Powerfly: 約26トン
ハイエンドバイク: 約18トン
Townie : 約6トン
ドイツで生産されているe-bike: 約4トン
アフターマーケット製品の梱包から合計11,600ポンド(約5トン)を削減
各アフターマーケット製品は、最小限のプラスチック梱包材を1~2個使用します。これらの製品は比較的小さな梱包システムですが、それぞれの改善点の積み重ねが大きな変化をもたらします。
アクセサリー製品の包装から削減できた廃棄物
ナイロン製ストラップ: 約0.8トン
プラスチックラミネート:約2トン
プラスチックハンガー: 約0.6トン
マウンテンバイク用グリップの梱包: 約1トン
グローブの梱包: 約0.4トン
サドルカバー: 約72kg
タイヤシーラント注入機用プラスチックバッグ: 約58kg
この記事を書いた人: Trek
Our mission: we build only products we love, provide incredible hospitality to our customers, and change the world by getting more people on bikes.