TREK Bicycle大阪本町店の利田です。
前回はツール・ド・おきなわの記事でしたので約4ヶ月ぶりの投稿となります。
不定期すぎて申し訳ございません。
今回は先日発表と同時に入荷、問合せの多い新型ロードシューズ3足のインプレッションをお届けさせて頂きます。
【新型シューズ3モデル】
左からRSL KNIT、RSL ROAD、VELOCISになり、今回の3足には快適性を従来よりも格段にアップするMETNETと名づけられた技術が用いられています。これはシューズを伸縮させて前足を包み込む柔軟なデザインで、RSL KNITシューズでは、高機能性ニット生地が素材本来の伸縮性を発揮。METNETの外骨格を問題が生じやすい部位に配置し、不快感を直接和らげます。RSL RoadシューズとVelocisシューズでは、独自に穴をあけた合皮製アッパーを伸縮性裏地と重ねることで伸縮性を持たせております。
要は足の痺れや痛みがでやすい位置にこの技術を用いることで快適にはいて頂けますよ!というものになります。
※私の足型ですが、幅は狭め、甲は低め、土踏まずの高さはそれなり、サイズ表記は40になります。
【Trek RSL Knitロードサイクリングシューズ】
見た目からして斬新で先進的、最新技術を余すことなく投入したという面構えです。
入口付近が狭いという声も有りますが、私は問題なく普通に入りました。
BOAダイヤルを回さずとも靴下のように履いた瞬間から足にフィットしていく感じは思わずおぉ!とテンションを上げてくれます。
ニットはアッパーの存在を感じずに、スウェード素材のような外骨格とワイヤーでの締め付けによるフィット感で横から固定している感があります。
親指の付け根側、小指の付け根側の骨のでっぱりがシューズと擦れて、もしくは圧迫されて痛いという経験をされた方は多いはず。
ニット素材だから当然柔らかく足に吸い付くようにできているので痛みは皆無!と言いたいところですが、流石に強く締めつけた状態で長時間乗っていると痛みが出そうな感じはします。
逆を言えば、上述の通り足にフィットしているのでそこまでキツく締め付ける必要はないと思います。(ここらは私の足が細みで甲が低いところと関係はしていると思われます。)
足裏全体でダイレクトにソールを踏んでいる感覚があり、ニット素材なのに強靭で力が逃げている感は全くと言っていい程に感じません。それでいて指先の自由度が高いため、リラックスして履き続けられている感はあります。
通気性はその見た目通りで抜群によくて冬場は従来のシューズよりも寒さを感じるでしょう。
RSL KNITはフィット感と足の自由度が高いシューズであり、ニット素材×METNETテクノロジー、そしてワイヤーの固定方式が大きく異なる為、これまでとは違う新時代のビンディングシューズであることを感じさせてくれます。
詳細はこちら
【Trek RSLロードサイクリングシューズ】
こちらは従来からのシューズ形状をそのままに最新の素材技術を投入した言うなればネオ・クラシックとでも言うべきシューズになります。
見た目もシンプルでどんなウェアにもあう外観です。
ニット素材と比べると当然ながらアッパーの固さを感じます。
しかし、親指の付け根側、小指の付け根側に沿うように密着しつつも圧迫感を感じず、非常に柔らかく足に馴染むのはMETNETと名づけられたこの技術によるところなのでしょう。
その恩恵はニットよりも人工皮革のこちらのシューズの方が感じやすいかもしれません。
BOAダイヤルの位置も標準的でワイヤーループも特殊な配置ではなく、いたって普通で万人の足にあう設計であると思います。
RSL ROADはこれまでのハイエンドシューズXXXよりも幅がワイドとなっており、これまでは横幅で合わす為にワンサイズ上にしていた方でも縦の足の長さであわせて選んで頂いた方がよいかもしれません。
RSL KNITとRSL ROADはどちらもハイエンドシューズの位置づけであり目的、到達点は同じところを目指したものだと推測されます。
ニットとの大きな相違点をいうなればそれはフィット感かホールド感なのか差であると考えます。
シンプルな見た目、これと言って特殊な使用もなく、それでいて最高のものを作り上げたというようなビンディングシューズです。
ガッチリとしたホールド力で足裏全体でのダイレクトな踏み心地かつ、これまでのシューズと同じような履き心地が好みで最高のものを!という方はこちらを選ばれるのがいいと思われます。
詳細はこちら
【共通点】
・ソールラスト、カーボン剛性は同じ
・足裏半分全面での接地感とダイレクト感。
・つま先周辺の広さ(ニットの方がフィットするので違いはあります)
踵には鮫肌の様なざらついた素材が使われており滑り止めの役割を果たしており、それと相まっての踵を覆う形状によるホールド力は素晴らしい。
上記のことからRSL KNITとRSL ROADどちらもハイエンドの名を記すRSLが与えられていることから位置づけとしては同等であり、どちらも狙ったシューズの目的は、“最高の快適性”と“余すことのない力の伝達”というもので同じ高みを目指したシューズと言えるでしょう。
※注意点は両方とも歩くと削れていくであろうヒールの交換パーツが無いようですので歩行の際はご注意くださいませ。
【Trek Velocisロードサイクリングシューズ】
VELOCISとRSL ROADは上位下位互換の関係であり、作りもよくにております。
またサイドのしなやかさもRSL ROADの方が柔らかく感じるのはMETNETの細かさ、その配置量による違いかと思われます。よってRSL ROADと比べるとしなり具合は少ないもののMETNETに従来よりも遥かに当たりがなくなっていると感じますし、つま先付近のホールド感は非常に似ていて、むしろ同じでは?とすら感じます。
違いで言えばRSL ROADより幅は狭く作られているのですが、METNETにより窮屈さを感じさせません(私の足幅が狭いだけという可能性もあります)。
これでミドルグレードの履き心地とは企業努力なのでしょう。
ただし、上位グレードとの相違点は確かに存在していてかかとのホールド感、足裏全体での踏み心地からシューズ内での足裏と靴の一体感はやはりRSLに部があります。この一体感ありきでの足裏全体でのダイレクト感、そこからのRSLのソール剛性は活きてくるのでしょう。ソール剛性という数値面での明確な差はありますが、その差は私には感じにくかったです。(違いがわかるだけの高出力で踏み続ける力が無いとも言えます)。
ブラインドでRSLとVELOCISのソール剛性がわかるレベルなのかと問われると私にはわからないと答えるでしょう。(アッパーの形状、素材が同じだとして)。
対してVELOCISは足裏全体の踏み心地という感じではなく、明確に拇指球付近、小指側と踏んでる位置が違うことがわかること、また、かかとのホールド感は若干甘めです。(インソールと足裏の浮きを感じる。)
上位モデルと比較をするとそこは上位モデルに譲るところがあるものの、お値段抑えめで快適なロードシューズを!剛性もほしい!そんな方には申し分のない1足と言えるでしょう。
※こちらはヒールパーツの交換部品あり
詳細はこちら
【トレックロードシューズ比較まとめ】
希望小売価格:¥67,900-(税込)
カラー:2種類(White/Silver, Black/Gold)
おすすめポイント:RSL KNITはフィット感と足の自由度が高いシューズ。これまでとは違う新時代のビンディングシューズであることを感じさせてくれます。
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モデル:Trek RSLロードサイクリングシューズ
希望小売価格:¥54,900-(税込)
カラー:2種類(Trek White,Trek Black)
おすすめポイント:ガッチリとしたホールド力で足裏全体でのダイレクトな踏み心地。これまでのシューズと同じような履き心地が好みの方の最高モデル。
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モデル:Trek Velocisロードサイクリングシューズ
希望小売価格:¥37,900-(税込)
カラー:3種類(White, Black, Red)
おすすめポイント:、お値段抑えめで快適なロードシューズ。ヒールパーツの交換品あり。
ご購入はこちら
今季、私は昨年に続き6月のニセコクラシック、11月のツール・ド・おきなわに参加予定で、いずれもこの最新のシューズのいずれかで臨むつもりです。
個人的にはやはり新時代を感じさせるRSL KNITを使いたいと思いつつも、ガッチリしたホールド感が好きなのでRSL ROADになるのかも・・・と迷っている最中でございます。
長々となりましたが、あくまで私個人のインプレッションになります。
それでいて、お考えになられている方のご参考になれば幸いです。
ご注文は店頭もしくは下記より承っております。
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この記事を書いた人: Trek
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